2016/01/27

人件費支出について 3

 今回は、人件費支出の最後の連載となります。今回も引き続き人件費支出に係るその他の留意点について解説していきます。

1.他法人から出向者を受け入れた場合の会計処理

 出向とは、一般的に、命令により、自社の使用人の身分上の地位・雇用関係を継続(具体的には休職)したまま、相当期間にわたって他の法人に派遣し、その法人の指揮命令の下に業務に従事させることをいいます。
 出向は、人事政策の面などから、在籍型出向、派遣(応援派遣・休職派遣)、社外勤務、長期出張、企業外配置などと呼ばれることもありますが、出向者からすれば、出向元法人の使用人としての身分を有しながら、出向先法人の使用人等として勤務し、出向元法人及び出向先法人の双方において雇用関係(二重の雇用関係)を有しているのが特徴です。
 出向を法律関係からみますと、次の図のようになり、以下①~③の3面関係により整理することができます。

 ① 出向元法人と出向先法人との間の出向契約や出向協定
 ② 出向元法人と出向者との間の雇用関係
 ③ 出向先法人と出向者との間の雇用関係、指揮命令関係と役務提供

2016/01/20

人件費支出について 2

今回も引き続き、「人件費支出」について解説します。


1.人件費支出の区分表示

 本務教職員に係る人件費については、人件費総額に占める割合が大きいため、人件費支出内訳表では本俸、期末手当、その他の手当及び所定福利費に細分します。その内容を以下に示します。

2016/01/13

人件費支出について 1

新年明けて第2回目の連載では、「人件費支出」について解説します。
人件費支出については今回を含め3回に分けて解説していきます。

1.人件費支出に該当する支出とは

 人件費とは、基本的に学校法人との雇用契約に基づいて支出される役務提供の対価です。この雇用契約は、民法の規定によれば、「雇用は、当事者の一方が相手方に対して労働に従事することを約し、相手方がこれに対してその報酬を与えることを約することによって、その効力を生ずる。」(民法623条)とされており、雇用者である学校法人の指揮命令に服して労務を提供し、その対価を受け取る契約であると言えます。したがって、学校法人と雇用関係がない人材派遣会社からの派遣教職員に対する人件費は、ここでいう人件費には該当しないため、「報酬委託手数料」などの科目で処理します。

2016/01/06

雑収入について

新年あけましておめでとうございます。毎週「学校会計のチカラ」をお読み頂きありがとうございます。本年も読者の方々の日々の業務に役立つ情報を連載していきたいと思いますので、変わらずご愛顧の程よろしくお願い致します。

本年第1回目の連載では、「雑収入」について解説します。

1.雑収入に該当する収入とは

 雑収入とは、学校法人の事業活動収入のうち、学生生徒等納付金収入から受取利息・配当金収入までのいずれにも該当しない事業活動収入をいいます。
ここで、「雑収入」に計上される主な小科目とその内容を以下に示します。